技術情報

切刃のコロシ方

切り飛ばし、先端がちぎれてしまう時の 刃のコロシ方。

まず、カスが飛んだ位置の確認と 刃のコロシ方

刃のコロシ_01

最初は 刃の裏に マジックを塗ると カスが飛んだ位置がすぐ分かります。

切り刃は斜めに付いているので 早く飛ぶと 先が途中で折れたような形状になります。
カスが飛んだ位置を探して その場所の切り刃をコロスと切れる位置が後になり、
先が伸びてきます。

その時の刃のコロシ方ですが、下の図を参考にして下さい。
(喰付側から見た図で 太い実線は切刃の中間あたりです)

刃のコロシ_02

切刃のコロシ方は 材質、機械の回転、ブランク径とプレート長さ、切り刃の角度、
油の種類、ねじの先端形状等で変化します。
真鍮、銅、アルミの加工硬化した物、のびの悪いもろい材質は先が出にくくなります。

カスの中央がへこむか カスに穴があく近く迄 ブランクの長さを短くして下さい。
カスが長いと 引張る力が強い為、先がちぎれて 先端の1山目が不完全山になります。

試しに  グラインダーでブランクを削り 短くして 数本 転造して見て下さい。
先端が出易くなる事があります。

Page Top