技術情報

先端をきれいに出す

切り飛ばしの先端をきれいに出すためにはどうすればよいか。

先端加工は溝入加工と同じ、
先端加工の刃が入る時は 必ずカスを引張っています。
カスを引張る事によって 刃が入った溝部分が くびれ易くなり、一番圧力の掛かる
谷底は 潰れにくく 丸に近い形状を保ち易くなります。

刃のコロシ_03

カスが大きいと
引張る力が大きい為、ねじ先端が途中で引きちぎれ易くなります。
ねじ先端が尖る前に、もまれて組織が粗くなった中央部の肉を カスが持って行って
穴があきます。

カスが小さ過ぎると
ねじ先端を成形する分の肉が足りなくなって ねじ先端が裂けた様になります。
テーパ長さが長い 又は プレートが短い場合
刃を成形する 斜め角 が急になり、急激にカスを引っ張る事になるので
先端はちぎれ易くなります。

プレートのリード角が大き過ぎると
ねじ先端がこげた様になり、さらに無理が掛かると先がパンクします。

プレートのリード角が小さ過ぎると
ねじのテーパ角が小さくなり 先丸とか先テーパと平などの形状は渦巻きが目立ちます。

刃をコロシ過ぎると
ねじの先端が尖りすぎ、最悪、カスが付いたまま仕上がってしまいます。

刃のコロシ_04

結論
先がちぎれてしまう場合は
プレートの食付き合わせと転造の喰付位置を確認
カスの長さを確認後  切れた位置を確認してその場所の刃を丸めてコロス。

これで殆どの事例は大丈夫だと思いますが、
解決出来ない場合は、ダイプレート番号、ねじ材質、ブランク径を御連絡願います。
送られる場合は、ダイプレート、ねじ、カス、ブランクをセットでお願い致します。
以上    よろしく お願い致します。

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