先端をきれいに出す
切り飛ばしの先端をきれいに出すためにはどうすればよいか。
先端加工は溝入加工と同じ、
先端加工の刃が入る時は 必ずカスを引張っています。
カスを引張る事によって 刃が入った溝部分が くびれ易くなり、一番圧力の掛かる
谷底は 潰れにくく 丸に近い形状を保ち易くなります。
カスが大きいと
引張る力が大きい為、ねじ先端が途中で引きちぎれ易くなります。
ねじ先端が尖る前に、もまれて組織が粗くなった中央部の肉を カスが持って行って
穴があきます。
カスが小さ過ぎると
ねじ先端を成形する分の肉が足りなくなって ねじ先端が裂けた様になります。
テーパ長さが長い 又は プレートが短い場合
刃を成形する 斜め角 が急になり、急激にカスを引っ張る事になるので
先端はちぎれ易くなります。
プレートのリード角が大き過ぎると
ねじ先端がこげた様になり、さらに無理が掛かると先がパンクします。
プレートのリード角が小さ過ぎると
ねじのテーパ角が小さくなり 先丸とか先テーパと平などの形状は渦巻きが目立ちます。
刃をコロシ過ぎると
ねじの先端が尖りすぎ、最悪、カスが付いたまま仕上がってしまいます。
結論
先がちぎれてしまう場合は
プレートの食付き合わせと転造の喰付位置を確認
カスの長さを確認後 切れた位置を確認してその場所の刃を丸めてコロス。
これで殆どの事例は大丈夫だと思いますが、
解決出来ない場合は、ダイプレート番号、ねじ材質、ブランク径を御連絡願います。
送られる場合は、ダイプレート、ねじ、カス、ブランクをセットでお願い致します。
以上 よろしく お願い致します。
2016年1月6日